ミュベール(MUVEIL)の2014-15年秋冬コレクションは、ずばり「グレムリン(Gremlin)」。1984年のアメリカ、ジョー・ダンテ監督作、映画『グレムリン』よりインスパイアされたミュベールらしい遊びゴコロたっぷりのコレクション。
グレムリンやギズモなど、代表的なキャラクターをモチーフに、様々な形で落とし込んでいる。毛むくじゃらの彼らをイメージし、アンゴラやシャギーなど毛足の長い素材を多く使っている。ピンクや明るいネイビーのフェイクファーのダッフルコートは、裏地までびっしりとファーが敷き詰められていて、まるでぬいぐるみのよう。ざっくりとしたローゲージで編んだキュートなギズモポンチョや、唇や目などのパーツをビジューにして散りばめたニットなど、表情豊かでレトロ&ポップなアイテムに、見ているだけでワクワクさせられる。
また、今季多くチェック柄が登場しているのは、主人公たちの住む家のベッドなどインテリアのファブリックからヒントを得たから。主人公のビリーへのクリスマスのプレゼントを探していたお父さんが、街でギズモを見つけ、プレゼントしたことから始まったこのストーリーを象徴するように、アクセサリーにはこのプレゼントのラッピングのリボンを象ったピアスやネックレスなどが登場。更にネックレスは、ギズモを飼うときの3つのルールがメッセージとなって、アルファベットのチャームが下がっていたりと、身につければ『グレムリン』の不思議な世界へとワープできそうなくらい、コレクションは『グレムリン』一色。それでいてスポーツテイストやプレッピーをベースにして、ウェアラブルなのが最大の魅力だ。
かわいいギズモと悪(ワル)なグレムリンのコントラストをコレクション全体で見ることができるのもポイント。ラメ糸や光沢感のある素材のアクセントは、悪戯とナイトアウトが好きなグレムリンをイメージしたもの。また今シーズンは特にアウターが充実していて、オリジナルのダウンもスタジャンタイプ、ダッフルタイプ、スタンダードと3型登場している。