イザベル マラン(ISABEL MARANT)は、2024-25年秋冬コレクションをフランス・パリで発表した。
今季は、気ままな旅や広大な平原、砂漠の地平線を彷彿させる色彩や素材を用いてエネルギッシュなスタイルを提案。特に、フリンジを配したウェアが散見されている。
総柄のワンピースに重ねたベストや、ゆったりとしたスエードのシャツ、バッグに配されたフリンジが、装いに躍動感をもたらしている。スタッズとフリンジを組み合わせた、華やかなレザーシャツも目を引いた。
ざっくりと羽織る、旅人のようなアウターも印象的だ。重ね着の1番上に着るマントのようなアウターや、立体感のあるパフィージャケット、オーバーシルエットのロングコートなどが展開されている。
レザーブルゾンは、袖に分量を持たせることで曲線的なシルエットに。ミニスカートやストレートシルエットのパンツなど、すっきりとしたボトムスと組み合わせたアクティブなスタイルで披露された。
存在感を放つのは、光沢感を備えたウェア。真っ赤なコーティングレザーのコートは光を受けて繊細にきらめき、鮮やかさをより一層際立たせる。また、コンパクトなミニワンピースに合わせたメタリックなロングコート、もしくはタンクトップやシャツに合わせた艶やかなパンツなど、デイリーのスタイリングに特別なアクセントを加えるアイテムとして提示されている。
カラーパレットは、太陽の光を浴びたようなスエードやウールの織りなすブラウンや、ミリタリー調のカーキといったアースカラーがメイン。印象的に差し込まれるネオンレッドのニットやボトムス、アウターがフレッシュなアクセントを加える一方で、アイボリーのアウターやホワイトのニットが柔らかさをもたらしていた。