ステューシーウィメン(Stussy Women)の2014年秋冬JAPAN LOOKBOOK。テーマとなったのは「Tough Girl」。ややゆったりとしたトップスに、タイトなボトムス。このシルエットバランスを中心に、強くタフな女性像が、ステューシーのフィルターを通して表現されている。
コレクションを読み解く一つのキーワードとなるのが、90年代のアメリカで巻き起こったヒップホップシーン、ウエストサイド。それまで主流であった米東海岸のシーンに対抗するように生まれたこのカルチャーは、その独特の音楽性だけでなく、ライフスタイルやファッションも注目された。今回「Long Beach Collection」と名付けられたラインでは、N.W.A.やSNOOP DOGGらに代表されるような、ウエストサイドのカルチャーにフォーカス。ダーティなカラーのスポーツユニフォーム、ハードなフォントやバンダナ柄を用いたウェアなど、当時の空気感を残しつつも、サイズ感やギミックでモダンにアップデートさせたアイテムが揃う。
また今シーズンより、よりシンプルなアイテムが揃うBasicラインがスタート。この新ラインは素材やシルエットにフォーカスしており、ストリートカルチャーの匂いをたっぷり含んだ従来のコレクションとは一線を画す、ナチュラルで上質なムードが特徴だ。様々なテイストと相性が良いので、幅広い着回しがきくのもポイント。
もちろん2つの"S"を重ねた「SSリンク」や王冠モチーフの「クラウン」、ブランドネームを表した「ストックロゴ」といったような、ファンおなじみのモチーフに彩られた、アイコニックなアイテムも展開される。
もともと南カルフォルニアのサーフブランドとして生まれたステューシー。今季のコレクションでは、アメリカ西海岸のサーフカルチャーとヒップホップカルチャーが、心地よく混ざり合った。