ジョウタロウ サイトウ(JOTARO SAITO)の2025年春夏コレクションが2024年10月12日(土)、東京・室町三井ホールにて発表された。
日本の伝統的な美しさを形づくるキモノに、モダンな遊び心をプラスするジョウタロウ サイトウ。今季も古典柄と斬新なパターンを融合させ、思わずワクワクするような“遊ぶ”キモノスタイルを提案する。
最も象徴的なのは、格子のモチーフだ。正方形のブロックをまるで手書きのような線で描いた。あえて色を不規則にのせた着物は大人ポップな印象を醸す。カラフルな帯をあわせて、まるで色遊びを楽しむかのような佇まいへと導いた。
同様のブロック格子は、格子が破れたような模様を表現したり、一部をランダムで黒くして染めたり…とバリエーションは様々。時に和の要素もあわせもち、大きな牡丹の花も重ねている。バッグはあえて和の品格をダイレクトに表現しているのも印象的だ。
メンズの中で目を惹くのは、デニム生地を用いた1着。シックなグレーデニムに、花のシルエットをあしらい、エレガントな佇まいを演出している。ダブルステッチの設えが、さりげなくワークスタイルのムードを底上げする。後ろ身頃には、デニムならではの巻き縫いのディテールを施した。
和洋折衷なスタイルを決めるのは、帯と組紐の組み合わせ。例えば、ダークカラーのマニッシュな着物には、あえてヴィヴィッドな帯と組紐をあわせた。縦のラインが美しい花柄の着物は、ジューシーなオレンジとマゼンタでジョウタロウ サイトウらしいモダンな可愛さを兼ね備えている。