フミカ_ウチダ(FUMIKA_UCHIDA)の2025年春夏ウィメンズコレクションを紹介。
2014年に誕生したフミカ_ウチダは「アイデンティティーのある女性の為の服」をコンセプトに掲げるウィメンズファッションブランドだ。デザイナーは、中目黒のヴィンテージショップ「ジャンティーク」でバイヤー経験を持つ内田文郁。衣服の素材感、ライン、ニュアンスを重視しながら、いつの時代でも新しさを感じるクリエーションを追求している。
今季のフミカ_ウチダは、生成りやベージュ、ホワイトなどの純朴なカラーパレットを用いて、春夏の軽やかなムードを体現。なかでも目を引いたのは、フラダンスのパウスカートに着想を得た、藁のようなスカートやトップスだ。手編みで制作されるこれらのウェアは、コットンを用いたオリジナル素材を採用。着る者の動きにあわせてフリンジがゆらめき、プリミティブな表情と優雅な魅力を演出する。
シルエットは、抜け感のあるリラクシングなラインが主流。アームにボリュームを持たせたオフショルダートップスや、ストレートシルエットのトラウザー、身体にさらりと寄り添うキャミソールワンピースなどがその好例だ。
そんななか視覚的アクセントをもたらすのが、シースルースカート。平面的なフォルムや、反対に太めのタックを寄せて立体感を出したスカートに単色のパイピングをあしらうことで、シアーなテキスタイルの輪郭を強調し、遊び心溢れるシルエットを完成させている。
日々の生活と馴染み深い“ハンカチ”をモチーフにしたウェアは、斬新でありながらどこか懐かしく親しみやすさを感じるデザインが魅力。大きなハンカチを半分に折り畳んだようなベアトップや、サイドをきゅっと結んでアシンメトリーな表情を引き出せるワンピースなどが登場する。