ルイ ヴィトン (LOUIS VUITTON)がパリ・ファッション・ウィークにて、2011年春夏コレクションを発表した。
デザイナーのマーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)は、「退屈とキャンプ趣味の関係は計り知れないほど深い」と作家ソンタグの文章を引用したが、彼が見せた豪奢な世界はため息が出るほどエキサイティング。 プラム色のリップにダークなアイメイクでクラシックな女優風メイクのモデル達が、虎の置き物の間から、大理石風のランウェイに優雅に登場。 深くスリットが入れられたチャイナドレスから始まったコレクションは、オリエンタルな雰囲気でいっぱい。 豪華な刺繍が散りばめられたシルクのドレスやスーツには、チャイナドレスのディテールが施され、細いストラップのヌーディーなサンダルがコーディネイトを引き立てる。 モノグラム柄の黒のレースのスカートやトップスを着たモデルの手には、同じくレースの扇子が妖艶にひるがえる。メタル糸でできた総フリンジのドレスのグラマラスな輝きは孔雀のよう。 ラメのドレスには着物の帯風のベルトを締めて、蘭が大胆にプリントされたシルクのドレスやスーツも日本の着物を彷彿とさせる。
後半登場したのがアニマル柄のアイテム達。トップスに大きなパンダがスパンコールで描かれ、白いスーツにはキリンやシマウマも背中や脇から顔を出す。カラフルでサイケデリックなゼブラ柄を大胆に使ったドレスが圧巻。ラストルックにはスーパーモデルのクリステン・マクメナミーが登場し、シルクの黒のパンツにトップはラメのゼブラ柄のペインティングのみというスタイリングで、圧倒的な存在感を放ってコレクションを締めくくった。