フランス発のフットウェア、イグアナアイ(iGUANEYE)の世界第一号店が2014年9月20日(土)、東京・青山にオープンする。
パリ在住のフランス人デザイナー、オリヴィエ・タコ(Olivier Taco)が立ち上げたブランド、イグアナアイ。今回第一弾として発売されるのは、“靴”という発想から脱却した全く新しいフットウェア「FS」だ。できるだけ素足に近いかたちで、環境と自分の身体を感じながら歩けることを追求。目指したのはサンダルのようにミニマルでありながら自由に動くことができ、しかも裸足でいるかのような心地よい感触をもたらすフットウェアだ。
サイズはユニセックス展開で、カラーはボディとインソールが各6色、計36パターンの組合せを楽しむことができる。またプロダクトとしての構造的な美しさと、歩く人のエレガントな動きの両立を可能にする。
店舗は、「近代的な洞窟」をイメージ。商品の販売という機能をもちながら、人と空間との関係性を再構築し、身体に宿る原始の記憶と未来のテクノロジーとを繋ぐ架け橋になる場を提供する。
なお、世界第一号店のオープンに先駆け、デザイナー、オリヴィエ・タコにインタビューを実施。青山にオープンすることに対して、「東京に第一号店をオープンすることができて、喜びとプライドのようなものを感じます」と語ったオリヴィエは、“ミニマリズム”がこのプロジェクトをはじめたきっかけだと言う。
「省略に省略を重ねたミニマルな靴は、ビーチサンダルだと思います。ですが、自由になるために身につけるはずなのに、自由になるために履くと、自由を失ってしまうというパラドックスが、開発にあたっての着眼点でした。あとは通気性の良い靴を創り出すことと、ジャンプしたり階段を駆け下りたり、様々な動きができる靴を開発したいというところが出発点でした」。
またこのプロジェクトと日本は当初から繋がりが深く、最初にイグアナアイではないもっと前に作ったプロジェクトの名前が「TABI(足袋)」だったのだという。「初めにインスパイアされたのは足袋。だから、中には仕切りがあるんです。そこから作っている間に日本をあまり意識することはなかったが、プロジェクトが立ち上がってからここ(東京)に辿り着くまでに、円を描いて家(日本)に戻ってきたみたいな、そんな感じがします」。
「日本人、特に東京の人は、ファッションに対して頭の中が柔軟で、もっと自由な発想で考える人が多い。自分に対して正直というか、自分自身のパワーを外に出すときに服装に反映させるという正直さがあると思います」と語ったオリヴィエ。まるで足袋のような、履いていることすらも忘れてしまいそうな新感覚のシューズは、我々の“it”なフットウェアになりそうな予感がする。
【店舗詳細】
iGUANEYE Aoyama Main Store イグアナアイ青山本店
住所:東京都港区南青山5-6-14
TEL:03-6427-2703
【アイテム詳細】
FS 各9,000円+税
サイズ:23cm〜27.7cm (全8サイズ)
カラー:
・ボディ 全6色
コバルトブルー、チャコールグレー、ダークカーキ、ライトグレー、オレンジピール、ロシアンヴァイオレット
・インソール 全6色
アッシュグレー、アンバーオレンジ、ミスティーローズ、ペールグリーン、ターコイズブルー、イエローグリーン
※交換用にインソールのみも販売。価格は2,000円+税。