2001年、ロンドンにて「ユナイテッド ヌード(UNITED NUDE)」の最初のモデルを発表。
ソーホーのプラダの店舗デザインなどを手がけるオランダの建築家レム・コールハースの甥、レム・D・コールハース(Rem D Koolhaas)がデザインしたシューズ 「ユナイテッド ヌード(United Nude)」。イギリスの靴職人ガラハド・クラーク(Galahad Clark)と製作された作品には、アート、建築、ファッション、そしてテクノロジーが見事に結集している。
ブランド名の由来は、「プロダクトの発展は、インターナショナルチームによって生み出されて進化し(United)、そのチームが自由に素直な気持ちで(Nude)意見を交わし合える環境から発展する」という一つの事実からきている。
コールハースがミース・ファン・デル・ローエのバルセロナ・チェアに着想したという靴のフォルムは“∞ (無限大)”。建築的構造が、靴という手法を取ることで、かつてないほど人体に密接になっているというのもコンセプトのひとつに上げられる。
どこかアートを感じさせるデザインだが、色んなスタイルとも相性が良い靴であることが魅力のひとつで、日本でも着実に知名度、人気を上げている。
【プロフィール】
2001年、建築家でもあるレム・D・コールハースは、様々な創作活動を始めながら、レディースシューズをガラハド・クラークと共に「ユナイテッド ヌード」を立ち上げファーストモデル「Mobius」を発表。ミニマムでコンセプチュアルなシューズ「Mobius」はこの年The Rotterdan Design Awardを受賞した。
2004年、新モデル「Porn」を発表。2005年、ユナイテッド ヌードのショップをロンドン、ニューヨークにオープン。新モデル「Eamz」発表。2006年、活動の場を生産拠点でもある広州(中国)に移動。
2007年、新モデル「Mono Jane」発表。2008年、ユナイテッド ヌードのショップを広州にオープン。2009年、ユナイテッド ヌードのショップをウィーンにオープン。
デザインブランドとして、シューズだけに留まることなく、帽子や車のデザイン、写真集のプロデュースまで幅広いデザイン活動を行っている。日本ではセレクトショップなどで扱われてきたが、2012年夏より本格展開をスタート。
【創業者について】
レム・D・コールハース。オランダ出身。デルフト工科大学にて建築学を学ぶ。2000年、友人のNeville Mars氏と共に「Moving Manhattan」というドキュメンタリー映画と、この作品に付随する本「Shadow Book」を共同製作し、建築以外の創作活動を開始する。2003年、ファッションのジャンルに収まらず、デザイン主体の活動を志し、ロンドンにて「ユナイテッド ヌード」を立ち上げる。
ガラハド・クラーク。有名なイギリスの靴メーカー「クラークス(Clarks’)」の7代目である靴職人。若かりし頃、サマーホリデーを利用し、ノーサンプトンやイタリアにて様々な靴の生産を学ぶ。
以後、ノースカロライナ大学で中国語と人類学を学ぶ。2002年、シューズブランド「テラ・プラナ(Terra Plana)」を立ち上げ、従来のClarks’にはない新しい活動を始める。2003年、レムと共に「ユナイテッド ヌード」を立ち上げ、生産と経営を担当。