2010年10月15日、スナオクワハラ(sunaokuwahara)の2011S/SコレクションがLa Fuente代官山にて発表された。
「a westerner of india」(インドの西洋人)をテーマにした今コレクション。イギリス植民地時代のアイデンティティーを彷彿させるような、インド的なデティールを刺繍や色合い、柄、ビーズなどを細部までこだわりを持って表現していた。インドの西洋人という今テーマはインドから感じるやわらかさや、手仕事の質感にインスピレーションを感じたとデザイナーの桑原氏は語る。実際にインドから取り寄せた生地を使い、現地ならではの質感といったこだわりを貫いているそう。
全体的な印象としては春/夏を意識したシフォン素材やブラウスモチーフのチュニックトップスやワンピースが目立った。中でも、今シーズンはドッド柄、ハートモチーフ、動物のシルエットなど個性的なデザインの組み合わせが特徴的。着こなす女性に対して「柄・色・形の意外な組み合わせを楽しんでほしい」と桑原氏は語っていた。
また、今コレクション内では、ミリタリー風のワークパンツやワークジャケット、スウェット素材のサルエルパンツ、暖色系のチノパンツなども見られ、スナオクワハラのガーリーテイストが健在しつつ、トレンドを押えたアイテムも揃っていた。
シフォン素材の袖口の切り替えしや、襟まわりのまるくやわらかい印象のデザイン、ふわっとしたシルエットのワンピースなど、ラメやビーズの装飾など女心をくすぐる絶妙なポイントを抑えた、桑原氏のセンスが今回も変わらず光っているように感じた。