プリングル オブ スコットランド(Pringle of Scotland)の、2015-16年秋冬コレクションがイギリス・ロンドンで発表された。
創業からちょうど200年となる2015年。その記念すべき最初のイベントとなった、本コレクション。デザイナーのマッシモ・ニコシアは本ブランドが独自に定義し築き上げたニットウェアやタータンにフォーカスし象徴的に仕上げたと語っている。
本来ニットウェアがもつ暖かみのある雰囲気を、ブラックや暗めのブルー、ダークグレーなど、落ち着いた配色が引き締める。さらに差し色としてのアールグレイやオフホワイトが、シックな雰囲気のコレクションにスパイスを加えた。また60年代にブランドで初めて発表したテキスタイルプリントを現代風にアレンジ。ピクセルプリントとデジタルプリントがハイライトに使用されている。
一際目を惹くジャカードジャケットは、スコットランドの首都エディンバラのタペストリーやインテリアからインスピレーションを受けたアイテム。他にも、キルティングのような加工がされたカシミアシルクのニットや、バイカージャケットなど、歴史に裏付けされた高い技術が、遺憾無く発揮されたアイテムが揃う。
200年の伝統だけでなく、時代を先駆けた最新技術も取り入れられている。3Dプリントを取り入れた製法は、ニットのフロントパネルや、彫刻のように整形されたハンドニットなど、当時では技術の限界により叶えることができなかった理想のデザインを実現している。