デヴィッド ツェト(David Szeto)の今季のコレクションのテーマは「自由」。夢や旅、人生の全ての自由からインスピレーションを受け、「考えすぎず自由に着こなす」をテーマにデザインしたと言う。
カラーパレットはネイビー、ベージュ、グレー、ブラックとベーシックだが、シルク、レザー、ジャージーとそれぞれ違った印象を持つ素材を使用し、落ち着いた雰囲気の中に色々な表情を見る事ができる。民族衣装からも影響を受けたコレクションの中には、インドのサリーを思わせるデザインやアフリカン調のプリント生地が使用されている
レザーで作られたワンピースには、バナナの皮を剥くようにジッパーが施されていたり、襟の部分は取り外しが出来るようになっていたりと遊び心のあるデザインだ。1枚の布を腰の部分でキュッと絞り、リボン結びにしたようなドット柄ワンピースは、2010年秋冬コレクションをアレンジしたデザインで、デザイナーいち押しのドレスでもある。
オードリー・ヘップバーンやグレイス・ケリーをミューズとするDavid Szetoのドレスは、どんな体系の女性にもフィットし、全ての女性を美しく見せてくれるデザインだ。
Text by ErinaMaruno