2015年3月1日(日)、ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)の2015-16年秋冬コレクションがミラノファッションウィークで発表された。
先日発表されたメンズコレクションで、3世代の家族が勢揃いしていた演出を覚えているだろうか。今季のウィメンズコレクション。もしや…と勘ぐっていた人も多いのでは。テーマは「ママにバンザイ」。ステージの幕が上がると、そこにいたのは、ランジェリーライクなブラックドレスに身を包み、キッズたちとたわむれる大勢のママたちだった!
そのパフォーマンスは、ランウェイでも続行。赤ちゃんを抱いたり、小さな子供の手をひいて歩いたり、とにかく忙しそう。妊婦のモデルが登場すると、観客席からは歓声があがった。
ドメニコ・ドルチェとステファノ・ガバーナが、幼少時代を振り返りながら、製作されたワードローブの数々。彼らの思い出やママへの愛情が詰め込まれているからか、どこか愛おしさを感じさせるものばかり。例えば、光沢のあるワンピースにあしらわれたのは、子供が描いた絵のよう。また真っ赤なフラワーや“I love you mama”のロゴはキーとなり、刺繍やプリントなど、表現方法を変え、継続して展開された。目を凝らして観ると気付く繊細な技法からは、彼らのクラフトマンシップを痛感させられる。
シルエットはタイトが中心。スタンドカラーやレースの襟で、アレンジを加えたミニドレス。ファーやベルベットなどで素材を変えた、ミドル丈スカートなど。時折差し込まれる、ふわっと広がったフレアドレスやケープなどが、シルエットの強弱をつけていた。
いつまでもママたちに、オシャレを楽しんで欲しいという思いからだろうか、可愛らしい小物が多かった。特徴的なものとして、ヘッドフォンが挙げられる。ふんだんに使用したビジューで、ゴージャスな仕上がりだ。ティアラと組み合わせれば、まるでモダンなプリンセスのよう。またファーの耳当てや三角形のクラッチバッグ、ヒールにビジューをあしらったパンプスや花模様のものなどが揃った。
ラストは、ブラックのウェアに身を包んだモデルたちが集結。ランウェイを行進し、ショーは幕を閉じた。