都立代々木公園が、フードパークやアーバンスポーツパークを備えた公園施設として再整備される。供用開始は2025年2月を予定。
渋谷・原宿から徒歩圏内、明治神宮の森に隣接する都立代々木公園。広い芝生や噴水が印象的な公園は、散歩やランニングにも最適で、春に桜、秋に紅葉を楽しめるなど四季折々の景色も魅力だ。1967年の開園以来、多くの人に愛されてきた。
そんな都立代々木公園が、2024年に生まれ変わる。今回の再整備は、渋谷駅から半径2.5kmの広域渋谷圏「グレーターシブヤ(Greater SHIBUYA)」におけるまちづくり戦略の一端を担う。「グレーターシブヤ」では、都立代々木公園の再整備以外に、渋谷桜丘エリアの「渋谷サクラステージ(Shibuya Sakura Stage)」、神宮前エリアの『東急プラザ原宿「ハラカド」』、代官山エリアの「フォレストゲート代官山」といったプロジェクトが進められている。
“新生”都立代々木公園には、緑あふれる環境と、水辺施設の設置はそのままに、再整備により、屋内外でスケートボードを楽しめるアーバンスポーツパーク、屋内外で飲食可能なフードホール、多世代健康増進スタジオなどを設ける予定。訪れた人々が自由に楽しめる、にぎわい広場も設置されるという。
なお、本整備は、東京都として初めて都市公園法に基づく公募設置管理制度(Park-PFI)を活用することによって実現した。東急不動産、東急、石勝エクステリア、東急コミュニティーで構成された事業者「代々木公園STAGES」が事業者となり進めていく。
※公募設置管理制度(Park-PFI)とは
都市公園において飲食店、売店等の公園利用者の利便性の向上に資する公園施設(公募対象公園施設)の設置と、設置した施設から得られる収益を活用して、その周辺の園路、広場等の公園施設(特定公園施設)の整備等を一体的に行う民間事業者を公募により選定する制度。
都立明治公園の再整備も実施される。東京建物、三井物産、日本工営、西武造園、読売広告社、日テレ アックスオンで構成される「Tokyo Legacy Parks」が事業者となり推進し、2024年3月より供用開始予定だ。
【詳細】
都立明治公園及び都立代々木公園 Park-PFI事業
■都立代々木公園
供用開始予定:2025年2月
渋谷駅南⻄部に広がり、桜丘地区の玄関口となる渋谷桜丘エリアの開発である「渋谷サクラステージ」は、「グレーターシブヤ」のうち、渋谷駅中心地区の都市基盤整備を完成させる重要なプロジェクトだ。
施設名称に合わせて、渋谷駅に連なるエリアを「SHIBUYAサイド」、桜丘方面に向かって広がるエリアを「SAKURAサイド」とし、「SHIBUYAサイド」には地上39階・約179mの高さを誇る「SHIBUYAタワー」と地上17階の「セントラルビル」、「SAKURAサイド」には地上30階・約127mの高さを誇る「SAKURAタワー」と「SAKURAテラス」を建設する。
表参道と明治通りが交差する神宮前交差点には、新商業施設・東急プラザ原宿「ハラカド」が開業。地上9階、地下3階建ての同ビル内には、銭湯「小杉湯原宿(仮称)」のほか、様々な文化を発信してきた雑誌を新旧交えて集めたフリースペース「COVER」、「sio」のオーナーシェフ・鳥羽周作がプロデュースする新時代のファミリーレストラン「FAMiRES」などが出店する予定だ。開業は2024年春。
東京・代官山エリアの新複合施設「フォレス トゲート代官山」は、「メイン棟」と「テノハ棟」の2棟で構成される複合施設。「暮らす」「働く」「遊ぶ」をシームレスに繋ぐライフスタイルを提案する、代官山の新たなランドマークだ。
建築家・隈研吾氏デザイン設計を手掛けた「メイン棟」は、緑に囲まれた「住・働・遊」の拠点となる全57戸の賃貸住宅、地下1階〜2階部分のカフェやレストラン、ファッション店舗なども揃う商業空間、3階部分の会員制シェアオフィス「ビジネスエアポート代官山」で構成される。一方、「テノハ棟」には、カフェとイベントスペースが設けられる。開業は2023年10月19日(木)。