都立代々木公園が、カフェ・レストランやアーバンスポーツパークを備えた公園施設として再整備される。2025年2月20日(木)より一部を供用開始。商業ゾーンは2025年3月中旬以降順次開業予定だ。
渋谷・原宿から徒歩圏内、明治神宮の森に隣接する都立代々木公園。広い芝生や噴水が印象的な公園は、散歩やランニングにも最適で、春には桜の花見、秋には紅葉を楽しめるなど四季折々の景色も魅力だ。1967年の開園以来、東京都内の人だけでなくこ、国内外の人々の憩いの場として愛されてきた。
そんな都立代々木公園が、装い新たに生まれ変わる。今回の再整備は、渋谷駅から半径2.5kmの広域渋谷圏「グレーターシブヤ(Greater SHIBUYA)」におけるまちづくり戦略の一端を担う。「グレーターシブヤ」では、都立代々木公園の再整備に先んじて、渋谷桜丘エリアの「渋谷サクラステージ(Shibuya Sakura Stage)」、神宮前エリアの東急プラザ原宿「ハラカド」、代官山エリアの「フォレストゲート代官山」といったプロジェクトが進められ、新たな街のにぎわいを生み出してきた。
“新生”都立代々木公園には、緑あふれる環境と、水辺施設の設置はそのままに、再整備により新施設が登場。スケートボードを楽しめる屋外アーバンスポーツパークや、訪れた人々が自由にのんびりと楽しめる、天然芝のにぎわい広場が新たに開かれる。
大池および水回廊を含む噴水エリアは、再整備によって、水と光の演出が楽しめるスポットへとリニューアルを遂げる。
芝生広場を見下ろす場所には「発信テラス」も設置。憩いのテラスとしてはもちろん、イベント開催時には、ステージとしても利用可能なスペースとなる。
カフェやレストラン、ショップが出店する商業ゾーンも2025年3月中旬以降に新たに誕生する予定。また、トイレ棟などの一部の公園施設は2025年6月からの使用開始を予定している。
注目は、3月15日(土)にオープンするニューバランス(New Balance)の“ランニング特化型”店舗「ニューバランスラン ハブ代々木公園」。ランニングシューズやアパレルを揃え、限定アイテムも店頭に並ぶ。さらに、ランナーのリカバリーやエナジーチャージをテーマにしたヘルシーなメニューを提供するカフェも併設される。
都立明治公園も、新国立競技場と調和する公園施設として再整備。2023年10月31日(火)に開園を迎えた他、飲食店やゴールドウイン(Goldwin)の新業態ショップ、都市型スパなどの園内店舗が、2024年にオープンしている。
【詳細】
都立代々木公園 Park-PFI事業
一部供用開始日:2025年2月20日(木)
住所:東京都渋⾕区神南1-1-1
一部供用対象:にぎわい広場、発信テラス、スケートボード広場、管理所等の特定公園施設
※カフェ、レストラン等の商業ゾーンは3月中旬~、その他の特定公園施設は6月~併用開始
※スケートボード広場の利用は10:00~17:00まで、荒天時などは利用休止となる場合あり
開園時間:
・公園 常時
・管理事務所 8:30~17:30 ※休業日:年末年始(12月29日~1月3日)
・アーバンスポーツパーク 10:00~17:00 ※休場日:年末年始(12月29日~1月3日)および施設点検日
【問い合わせ先】
TEL:03-3460-5700(公園管理所:8:30~17:30)
※公募設置管理制度(Park-PFI)とは
都市公園において飲食店、売店等の公園利用者の利便性の向上に資する公園施設(公募対象公園施設)の設置と、設置した施設から得られる収益を活用して、その周辺の園路、広場等の公園施設(特定公園施設)の整備等を一体的に行う民間事業者を公募により選定する制度。
渋谷駅南⻄部に広がる渋谷桜丘エリアのランドマーク「渋谷サクラステージ」は、2024年7月25日(木)に商業エリアが開業。渋谷駅に連なるエリアを「SHIBUYAサイド」、桜丘方面に向かって広がるエリアを「SAKURAサイド」とし、「SHIBUYAサイド」には地上39階・約179mの高さを誇る「SHIBUYAタワー」と地上17階の「セントラルビル」、「SAKURAサイド」には地上30階・約127mの高さを誇る「SAKURAタワー」と「SAKURAテラス」を建設。商業エリアは2つのビルの低層階にまたがる形で展開されている。
表参道と明治通りが交差する神宮前交差点には、新商業施設・東急プラザ原宿「ハラカド」が2024年4月に開業。地上9階、地下3階建ての同ビル内には、銭湯「小杉湯原宿」のほか、様々な文化を発信してきた雑誌を新旧交えて集めたフリースペース「カバー(COVER)」、「sio」のオーナーシェフ・鳥羽周作がプロデュースする新時代のファミリーレストラン「ファミレス(FAMiRES)」などが出店している。
東京・代官山エリアの新複合施設「フォレス トゲート代官山」は、「メイン棟」と「テノハ棟」の2棟で構成される複合施設。「暮らす」「働く」「遊ぶ」をシームレスに繋ぐライフスタイルを提案する、代官山の新たなランドマークだ。
建築家・隈研吾氏デザイン設計を手掛けた「メイン棟」は、緑に囲まれた「住・働・遊」の拠点となる全57戸の賃貸住宅、地下1階〜2階部分のカフェやレストラン、ファッション店舗なども揃う商業空間、3階部分の会員制シェアオフィス「ビジネスエアポート代官山」で構成される。一方、「テノハ棟」には、カフェとイベントスペースを備えている。開業は2023年10月19日(木)。