ロンドンファッションウィークにて発表された、マリア グラチョボゲル(Maria Grachvogel)の秋冬コレクション。 今回のテーマはグリム童話。デザイナー本人がデザインしたプリント柄の生地は、邪悪なおとぎ話に出てくる魔法の森で、アメシストやサファイアの宝石がキラキラ光を放っている様をイメージしている。
彼女のユニークなプリントテクニックが施された生地は、パンツやドレスなどコレクション全体に使用され、強い印象を与えている。 ブランドを象徴する美しいラインの“マジックパンツ”はジャンプスーツやドレープが奇麗なトップスに合わせ今季も健在。カラーパレットは、グレー、ホワイト、ブラックなどモノトーンの中に、目を惹かれる鮮やかなオレンジが登場し、ショー全体のアクセントになっている。リッチなシルクやカシミヤ、ツイード、レースを使用し複雑にデザインされた服は、クリーンでモダンな雰囲気。
ファッションショーで使用されたネックレスやカフスなどグラマラスなジュエリーは、Erickson Beamonとデザイナーがコラボレーションしてデザインしたもの。今季はジュエリーだけに留まらず、バッグコレクションにも力を入れ クラッチを2種類、デイリー用やイヴニング用など全てのバッグが黒やグレーなどの使いやすい色の展開になっている。
(Text by Erina Maruno)