2月21日、プリングル オブ スコットランド(Pringle of Scotland)が2011年秋冬コレクションを発表した。
1815年に始まるという長い歴史を持つブランドのヘリテージ・スタイルそのものからインスピレーションを得たという今シーズンのプリングル オブ スコットランド。祖母からのおさがりの服でパーフェクトにモダンなワードローブを作り上げるように、ヴィンテージのジャカードのニットを対照的なスケールや色で再加工したという。黒やグレーに秋らしく深みのあるワインレッドやオレンジ、ペトロールブルー、ヌードベージュを加えたカラーパレットはいかにも英国らしく、シックでエレガントだ。
「ヘリテージ(遺産)」というテーマはハンドニットのアイテムにも反映されている。ケルト風のフェアアイルのジャカードにはフリンジが施され、ブランケットを巻いたようなケープにアレンジされる。ファー使いも印象的で、ニットのネックウォーマーに部分的に施したり、ツイードのケープにパッチワークしたりするなど、ゴージャスであっても主張しすぎないバランス感覚が秀逸。
フィナーレではデザイナーのクレア・ワイト・ケラーが妊娠中の大きなお腹を抱えて登場。凛として美しいデザイナー自身がブランドの女性像をそのまま体現しているようだった。