ニール バレット(Neil Barrett)の2016年春夏コレクションがミラノで発表された。世界各地のメンズウェアに使用されている柄やモチーフを集めた今シーズンは、これらをミックスして新しい柄を作り出すことで、モダンな雰囲気を創り出した。
西洋と東洋のエッセンスを取り入れた今回のコレクションは、ノーティカルストライプやアフガンチェック、カモフラージュ柄、レオパード柄、そして日本の着物に使われる、ろうけつ染めによる独特のバティックパターン(亀裂模様)がインスピレーション源。不均一なラインを描くノーティカルストライプにレオパード、バティックとアフガンチェックをカモフラージュに重ねるなど、ジャカードやニットTシャツ、コートなどに複雑な柄のコラボレーションを投入している。
柄と同じく印象的なのが、大きな幅でロールアップされたデニム。股上を深く取ることでリラックス感を演出する一方、タイトなヒップラインを見せることでフィット感のあるシルエットを作っている。
そしてクラシックなアイテムを、シルエットはそのままに、現代に蘇らせているのも大きな特徴だ。2ボタンジャケットやハリントンジャケット、軽量なコートに加えて、ニール バレットが初期に発表した、ブランドにとっても“クラシック”なバッファローレザージャケットも登場。これらのアイテムに、先述した柄やロールアップデニムを合わせることで、新解釈されたクラシックスタイルを提案する。まさに時代を超えて、世界も超えたハイブリッドスタイルとなった。