竹ヶ原敏之介が手掛けるレディースシューズ、ビューティフルシューズ(BEAUTIFUL SHOES)が、2016年春夏コレクションからリニューアル。これまで展開していなかったパンプスを仲間に加え、履き心地にこだわったシューズを女性たちに届けていく。今季の新作シューズを紹介。
日本女性の足に合わせたウェッジヒールを使用したラウンドパンプス。計算されたバランスが、高さを感じさせることなくスムーズな歩行をサポートする。強い存在感を放つ、7.5cmのヒールは、あえてインウェッジにし、ソフトなラムスキンで覆い隠した。ヒールカップは踵を包み込むようにラウンドさせ、甲部分は浅く広く見せることで足元を美しく見せる。カラーは、ブラックやネイビーといったベーシックカラーに加え、新作のパイソン柄も揃う。
試着と補正を何度も繰り返し完成させた、ポインテッド・トゥパンプス。足の付け根部分の周りをゆったりととり、履き心地の良さを追求。しかし、爪先は細く美しく見えるように設計され、縫い目を見せないミニマルなスタイルに仕立てている。フィット感に優れたキッドレザータイプと、希少なダイヤモンドパイソンレザータイプが揃う。
人気の「SERVICEMAN SHOES」は、2016年春夏コレクションよりリニューアル。パターンから素材に至るまで全てを見直し、より長く愛用できるミニマルなデザインにアップデートした。新色としてオフホワイトが加わり、カラーバリエーションも豊富に。アッパーとライニングの色調を合わせたオリジナルレザーが品のある美しさを届けてくれる。
表面に一切縫い目を出さず、すっきりとした印象に仕上げた「SEAMLESS」シリーズからは、プレーントゥシューズとストレートテップタイプの2種類がラインナップ。シームレスに仕上げることで、女性らしいフォルムでありながらも、シックで落ち着いた雰囲気に。少しカジュアルな雰囲気のゴートレザーは、足なじみがよく、履くほどに独特な味わいを醸し出してくれる。
そのほか、20世紀フランスで作られたダンスシューズをモチーフとした「ASTRIRE」や、メンズライクに仕上げた「BS LOAFRE」なども揃う。
ファッションプレスは、デザイナー竹ヶ原敏之介にリニューアルの背景について話を聞いた。
5年目を迎えて、ブランドの見直しとロゴも一新したいと考え、リニューアルしました。以前は、メンズのデザインをボーイズサイズに落とし込んだものが多かったのですが、リニューアル後は、レディースとしてのデザインを意識するように心掛けました。ラストもより女性のフォルムに近づけたので、フィット感や歩きやすさも向上したと思います。
これまでも、機会があれば作りたいと思っていたのですが、靴といえども未知の領域なので、勉強することが多く、なかなか進みませんでした。
日本の女性は、欧米に比べ、ワイズ(足囲)が広く、反対に踵周りや甲周りはコンパクトな印象を持っていました。自分で試し履きすることが出来ないため、フォルムと履き心地は、何人もの方に履いてもらい調整していきました。
パイソンのナチュラルカラーは、メンズ・レディース問わず、携わった靴で今までに良く使用してきた皮です。清楚だけど内に秘めた反骨精神を現すのに適しているという思いから選びました。
多くのレディースシューズを見て、木型のノウハウを活かしストレスの無い履き心地の良い靴を作りたいと単純に思いました。
デザインに関していまは答えられませんが、女性が履き心地の良いと感じる靴を作り続けたいと思います。多くの女性というよりは価値を共有できる方たちに投げかけていきたいです。
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