ミキオ サカベ(MIKIO SAKABE)が2011-2012年秋冬コレクションを発表した。今回のショーは自らのコレクションを発表し、それをビジネスに直接繋げるためのものではなく、皆でなにかを作り上げるエネルギーやスピリットをエンターテイメントとして発表したいというデザイナー坂部氏の強い思いのもと、TSUTAYA六本木にて合同ファッションイベントとして開かれた。
秋葉原ディアステージ所属のアイドルユニット「でんぱ組.inc」がライブパフォーマンスを行い、会場を大きく沸かせた。アイドル5人の衣装はすべてミキオ サカベによるデザイン。でんぱ組のライブとオタ芸による息の合ったパフォーマンスこそが今回デザイナー坂部氏がファッションに取り入れたかったものだという。
アイドル達は華やかな顔を持つ一方で、心に何か大きなコンプレックスを抱えていたり、普段は暗い性格で引きこもりがちであったりする。そんな「ダークな背景」をミキオ サカベのコレクションにてモードで表現し、「明るいオモテの顔」をアイドルパフォーマンスで対照づけた。
今回のコレクションテーマは「シュルレアリスム」。それを象徴する鳥柄のツーピースやワイドパンツ、ロングスカート、そしてジャケットなど多くに見受けられた。ブラックのケープドレス、ピンクやパープルのマキシドレス、ブラックやホワイトのシースルーロングスカートに足下のゴールドやシルバーのメタリックブーツやサンダル、そして頭のヴェールがミキオ サカベのダークな世界を妖艶に引き立たせた。