英国の代表的ブランド、バーバリープローサム(Burberry Prorsum)がミラノにて2012年春夏メンズコレクションを発表した。 チーフ・クリエイティブ・オフィサーであるクリストファー・ベイリーがテーマに掲げたのは「Handcrafted Heritage」。伝統的な職人技をこらした細かいディテール使いが随所に散りばめられたコレクションとなった。
アンティーク風のメタルボタン、木や角製ボタンで柄を描いたニットやTシャツ、フェアアイル柄のセーターなど、手作業のあたたかみを感じさせるスタイルが印象的。フェルトで出来た小鳥のアップリケが付いたシャツも、ブランケットステッチを施すことでクラフト感を演出している。
バーバリーのシグニチャーであるコートは、襟元にエスニック風の柄をあしらったものやラフィアの付け襟がついてたもの、まくった袖口から裏地の細かい柄がのぞいてアクセントになるものなど、豊富なバリエーションのコートが揃い、見ている人をわくわくさせてくれる。 コートやセーターに合わせて多く登場したのはラフィアのキャップ。そしてタペストリーのようなカラフルな柄が目をひく、コルクソールのモカシンやデザートブーツが春夏らしい軽やかさを感じさせる。
ベーシックなスタイルをベースに、伝統工芸風の細かいディテールをアクセントとして施すことで、どこかなつかしい雰囲気を演出してくれる今季のアイテム達は、様々なシーンで活躍してくれそうだ。