バリー(Bally)の2016-17年秋冬コレクションが発表された。「A CHEQUERED PAST - SCENE 1(チェック柄の過去 - シーン1)」と題された今回は、真夜中に開かれたパーティーを再現。その世界を覗いてみよう。
角のソファーに座った一人の年老いたカメラマンに話しているのは、カリフォルニア旅行に行ったという若者。彼は、ベルベット素材のタキシードジャケットを、ストライプ柄のラガーシャツでハズしたスタイルだ。あえてソックスの色を左右変えるという、自由な使い方も提案する。
また取り巻きの女性たちに囲まれた、ロックバンドのフロントマンも会場に。白黒チェックのダブルブレステッドスーツを着こなす彼は、足元にコンビシューズを合わせた隙のない着こなし。一方彼の友達は柔らかなコートにストライプのインナー、フェドラハットという遊び心の効いた出で立ちだ。派手なイエローのレインシューズを取り入れることでアクセントを加えている。
他の来場者の服装にも注目。シャツの下からハイネックのインナーを見せたり、セットアップをスニーカーで崩したりと、思い思いの格好が目立つ。今シーズンはルールや障壁に縛られないパーティーがテーマだからこそ、アクセサリーやインナーであえてミスマッチを図った着こなしがドレスコードとなったようだ。