ジュリアン デイヴィッド(Julien David)は、パリ・ファッション・ウィーク4日目の2016年3月4日(金)に、2016-17年秋冬ウィメンズコレクションを発表した。
最近クリエイターたちが、日本カルチャーに影響を受けているシーンを多く見かける。我々にとっては嬉しい出来事であり、また、外国人の目にどのように映っているのかを知るきっかけにもなる。今季のジュリアン デイヴィッドは、宇宙戦隊ものの“マンガ”を用いて、ジャパニーズスタイルを表現する。
キャラクターたちは、ドロップドショルダーのビックサイズジャケット、ベルト付きのチェスターコート、パネルスカートと、装いをキャンバスに、ビビットな配色で描かれる。配置はとても計算されていて、登場人物の顔はポケットにすっぽりと収まっている。
立体パーツを組み合わせた、3Dスカ―トにのせると、よりコミカルな印象に。四角いパネルが規則正しく並んでいるため“4コマ漫画”のような風貌になっている。フィナーレにかけては、宇宙船のイメージをシルバーカラーに投影。題材は未来的な内容であるのに、アプローチはレトロ。このギャップが刺激的であり、面白い。
カラフルな色柄に目を奪われがちだが、基本にあるのは白シャツ&パンツスタイル。襟に空気をはらませたり、一部分にギャザーを寄せたり、異素材をパッチワークしたり。ときに上からドレスをレイヤードしたり…と、変化をつけてベーシックな着こなしに個性を持たせている。