ウィズリミテッド(WHIZ LIMITED)の2016年秋冬コレクションが、2016年3月19日(土)に渋谷ヒカリエで発表された。シーズンとは別に作り上げられたというコレクションは、爆音で流れるヒップホップとともに幕を開けた。
いざショーが始まると、そのモデルに圧倒される。スケーターやミュージシャン、リーゼントのロックンローラーなどを思わせる、幅広い年齢、国籍の男女が次から次に音楽に乗って登場。中には本当に小さな子供までも。彼らは全員ストリートの方達だそうで、あえて一般人をモデルに起用した。
今シーズンのキーとなる柄は、地図。「東京ファッションアワード」を受賞し、パリでの展示会も控えている同ブランドらしく世界へ目を向けたプリントのマウンテンパーカーなどを展開した。アイテムは他にも定番のネイティブ柄を使ったジャケットを始め、スカジャン、ダウンなど幅広く展開。実はモデルとして起用した人たちの私服も混ぜているようで、着る人なりのかっこよさを思い思いに表現しているのだ。
独自の見せ方でショーを開催した同ブランドだが、しばらくショーの予定はないという。今回世代を超えて愛されるストリートファッションを提案した下野は、「ゼロからのスタート」を掲げ、世界へも目を向けていた。