エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMAN)の2017年春夏メンズコレクションが2016年6月20日(月)、イタリア・ミラノで発表。ジョルジオ・アルマーニのものらしき指紋が、ランウェイ奥の中央に掲げられた会場。ブランドのアイコンとしてそびえ立つその“唯一無二のデザイン”が、いかにしてワードローブに落とし込まれるのか、期待が高まった。
ファーストルックでは、その指紋が大きくプリントされたTシャツと、草木柄の刺繍が施されたパンツを着用。手にはパンツと同素材のジャケット、アイウェアを持ち、散歩に出かけるようなリラクシングな雰囲気を纏っていた。
ショーの前半は、ブラックやネイビーなどダークなパレットを中心に披露。レザーにビニールのような光沢のある素材を合わせ、異素材のツヤ感をぶつけたものや、テーラードジャケットにジッパーを使用したスポーティなハイネックを組み合わせたものなど、異なるジャンルの要素をさりげなく同系色の中に織り込んでゆく。
会場の照明が赤く染まると同時に、ワードローブも情熱的なレッドに。指紋を幾重にも重ねたようなデザインや、鳥と植物をかたどったモチーフなど、テキスタイルのデザインも楽しさを孕んでいる。
終盤には、グリーンとグレーの組み合わせ、モノクロのTシャツやタンクトップなどが登場。たくさんの色を含んだコレクションは、白と黒に回帰し今シーズンのエンポリオ アルマーニは締めくくられた。