ジャン=ピエール ブラガンザ(JEAN-PIERRE BRAGANZA)がロンドンにて2012年春夏コレクションを発表した。
イングランド南西部にあるコーンウォールの青い空と白い雲、そして岸に打ち付ける波やそこで見つけた芸術からインスピレーションを受けた今季のコレクション。様々な形を組み合わせることによって生まれるハーモニーやユニークさに注目し、絶妙なアンバランス感を表現している。
カラーパレットは、ブラック、ホワイト、ネイビーやペールイエローなどシックで落ち着いたカラーがメイン。グラフィカルなプリントのワンピースに、深くスリットの入ったアシンメトリーのジャケットを組み合わせたスタイルや、ロングのワンピースにクロップド丈のジャケットを合わせたものなど、斬新なスタイルが印象的。ブラックとホワイトのツートーンのドレスも、一見ベストを着ているかのように見えるトロンプルイユのデザインだ。
終盤は、レッドやスモーキーピンク、オレンジなどの明るいカラーのルックが登場。ドレープの効いたドレスに、流れるような光沢がかった柔らかい素材を使って、エレガントで女性らしいシルエットを演出したものや、胸元や脚、ウエスト部分をカッティングして、ボディーが見え隠れするセクシーなドレスなどフェミニンなドレスが揃った。
様々な形を組み合わせて、斬新で神秘的なスタイルを生み出したジャン=ピエール ブラガンザのコレクションは、今季のテーマである「P・R・A・X・I・S」にある様に、アイデアを形にすることへの挑戦を映し出しているかのようだ。