A.P.C.(アー・ペー・セー)の2017年春夏メンズコレクションを紹介する。
A.P.C.は、2017年春夏メンズコレクションを展開するときに30周年を迎える。長きに渡って実用性を重んじ、現在までのコレクションで様々な角度から日常性に向き合ってきたA.P.C.。今季は機能性により目を向け、素材から製造まで全てアメリカで行ったジャージのコレクション「A.P.C. US」を発表した。
ブランドのアイコンの一つであるデニムは、様々な表情となって展開される。ステッチの効いたジャケットにマッチさせたジーンズは、美しいインディゴの内から繊細なホワイトが覗いている。シルエットは‟だぶだぶ”とした表現が似つかわしいほどほどよいゆるさで、品の良さを保ちながら着心地の良さが追求されている。
また、ホワイトニットと合わせたハイウエストのボトムスも同様にデニムだ。インディゴカラーを忘れさせるほどにブリーチで加工。ホワイトとは少し距離の置いた、独特の優しさ溢れるカラーは、軽やかに春の息吹を運んでくる。
デザインは変わらずシンプルに。清潔感漂うライトブルーのシャツに、スリムシルエットのチノパンツなど。色柄ではほどよく遊びを加え、波模様を一面に散りばめたり、太細の線で描いたストライプ模様を差したりした。