ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)の2017年春夏ウィメンズコレクションが、2016年9月25日(日)イタリア・ミラノで発表された。テーマは「Tropico Italiano」。
愉快な始まりだった。バナナの木が生い茂るステージから真っすぐに伸びるランウェイ。ショーのスタートともに現れたのは、モデルではなく若者の男女の集団だ。客席から大きくクラップを鳴らしてランウェイへ。到着するやいなや、輪を描いて踊っている。国籍はバラバラ。服装もチェックシャツやタンクトップ、デニムなど、ドルチェ&ガッパーナのショーからは想像できないほどにカジュアルだ。
踊りながらショー会場を後にする彼らに重なるように、モデルたちが登場した。見れば、シーズンルックも軽快だ。ブランドロゴの大きく入ったTシャツやノースリーブトップス、デニムなど。スポーツウェア風のナンバリングシャツやパジャマ風セットアップも揃え、足元はプラットフォームサンダルでまとめた。
得意のプリントドレスは、イタリアンフードがモチーフになっている。パスタやジェラート、カクテル、魚などが、上質な生地の上に鮮やかに描かれている。また、それらを食するときに使うグラスやスプーンなどの食器類、ピザ屋の看板もファッションに落とし込んだ。
もちろんドルチェ&ガッパーナらしい煌びやかなデコレーションは健在。デニムにもジャケットにも、こぼれそうなほどにビジューがあしらわれている。フラワープリントは夏を意識して大振りに。サマーシーズンを象徴するひまわりも、ドレスの上で大きな花を咲かせている。