ヴェロニク ブランキーノ(Veronique Branquinho)の2017年春夏ウィメンズコレクションが、パリ・ファッション・ウィーク7日目の2016年10月3日(月)に発表された。
黒でまとめたゴシックな雰囲気からは解放され、春の訪れを告げるほど開放感に満ちたシーズンである。ランウェイにはフェミンな要素が溢れ、ロマンチックなムードに統一されている。
温かな季節を迎え、蕾を開いた花々は様々な手法で表現されている。アンティーク調のプリント、鮮やかな糸で仕上げた立体的な刺繍、青々とした草木と共存したレース。それらは、フリル・レース・リボンと可愛らしいディテールを存分にのせたドレスの中で、生き生きと大きな花を咲かせている。
シルエットはロング&フレア。ほとんどのドレスは前後でアシンメトリーに整えられていて、バッグスタイルでゆるやかな動線を描く。ノースリーブトップスに至っては、後ろ身頃に別布の一枚かませ、床をはうかのような余韻を残したバッグスタイルを完成させた。
ランウェイには、ドレスに加えて、マニッシュ・カジュアルといったカテゴリーも登場。テーラードのロングジレは、サイドやポケットラインに刺繍を施して、スウェットパーカーは胸元・ショルダーラインにフリルをのせて、少女性溢れる世界に浸透する。足元はソックス&パンプスに見えるが、すべてトロンプ・ルイユのブーツ。ここにもカッティングやパンチングで、細やかな刺繍デザインが施されている。