エルメス(HERMÈS)は、ゴールドジュエリーのエクセプショナルコレクションを集めた「エクラン・ドール(ÉCRIN D'OR)」を東京・エルメス銀座店にて、2016年10月28日(金)より開催する。
ジュエリー クリエイティブ・ディレクターのピエール・アルディは、ゴールドと貴石を用いて、メゾンの伝統と歴史にひもづく物語を描き出す。展示されるのは、5つのジュエリーコレクション。エルメス銀座店3階に、真っ黒な壁面に覆われた空間が出現し、貴重なピースたちが紹介される。
ユニークなのは、その展示方法。ホワイト、ピンクそしてイエローゴールドで表現されたジュエリーをメゾンのアイコニックなレザーと融合。「ケリー」や「バーキン」など、象徴的なバッグのオブジェとコンビネーションさせて、宝石箱のような特別な展示を作り出している。
会場に足を踏み入れると、まず出迎えてくれるのは「ギャロップ・エルメス」だ。サファイアをセレクトし、ピンクゴールドとマッチさせた。ネックレスやリング、ブローチの表面を細かなサファイアのピースが覆い、美しい青の世界を築き上げている。
一緒に飾られたのは、ダークブルーのレザ―。そして、ジュエリーピースの下には、バッグのライニングであるブルーのシェーブルレザーが敷かれている。
隣に並ぶのは、鎖のモチーフ「シェーヌ・ダンクル・アンシェネ」。フランス語で繋がりを意味する「アンシェネ」の通り、大きさの異なるコマのチェーンが幾層にも連なり、豊かな表情を作り出している。ベースはホワイトゴールドで、その上にダイヤモンドを散りばめた。
また、しぼ感のあるものとヌメ革のものの2素材の「ケリー」が出会い、エルメスならではのレザークリエーションを同時に伝える。
プレタポルテ・「カレ」(スカーフ)・小物・シューズ…メゾンのアイテム全てに垣間見られる‟馬の世界”。そこから派生した馬具のインスピレーションは、「エクラン・ドール」でももちろん活かされている。一つは「ハミ」と呼ばれる馬具、そしてもう一つは「ハーネス」だ。どちらもダイヤモンドと溶け込み、華々しいピースへと昇華している。
「ハミ」をモチーフにした「フィレ・ドール」と共に飾られたのは、ブラックとこげ茶のレザーオブジェ。シックで印象深い世界を創造している。「ハーネス」から着想を得た「サングル・エルメス」は、赤色の「ルージュ H」とともに紹介。この「ルージュ H」レザーは、エルメスの歴史を物語るアイコニックな色彩だ。
会場一番奥に構えるのは、美しいクロコダイルレザーをイメージした「ニロティカス」。一際輝きのあるピースは、クロコダイルの腑の並びをゴールドで表現している。一つひとつのピースは角留めされているため、その厳格な雰囲気とは異なり、肌に寄り添う滑らかな動きが特徴だ。
共に飾られた「バーキン」のようなオブジェは、ジュエリーと引けを取らない光沢あるクロコダイルレザーを使用。ゴールドを引き立てながらも、その輝きと調和し独自の世界観を完成させている。