ザ・ノース・フェイス パープルレーベル(THE NORTH FACE PURPLE LABEL)の2017年春夏コレクションでは、ブランドのクラシカルなデザインを、現代の機能を掛け合わせてアップデート。足取りを軽くしてくれるような、軽量感のあるワードローブを提案している。
マウンテンパーカーは、ブランドが1970年代にリリースした形をベースとし、素材やディテールでモダンな解釈をみせた。防水透湿素材のゴアテックスを、今季より初採用。より軽やかな着心地にするためサイズ感もこれまでより少しゆとりのあるシルエットへとシフトしている。
タイプライターのウィンドジャケットは、デニムのような堅牢さと、ナイロンのような軽量感を同時に実現した逸材だ。半袖のパーカーやブルゾンなど、いくつかのかたちで提案されており、今回のコレクションの中でも重要な役割を担っている。
春夏仕様になったダウンは、麻のような質感を持つポリエステル素材からできている。肌触りだけでなくストレッチ性も持ち合わせており、肩の部分はシームレスにするなどディテールまで配慮がくまなく行き届いている。
シルエットは、ゴアテックスのマウンテンパーカー同様、全体的に緩やか。性差を気にすることのないリラクシングなスタイルだ。そして、カラーパレットはホワイトやネイビーなどのオーソドックスなカラーに、今シーズンはエクリュとサージグリーンをプラス。柔らかな春の日差しに映える色味が、ふんわりと体を包み込むフォルムと溶け合っている。