「ダイアン フォン ファステンバーグ(Diane von Furstenberg)」2017年秋コレクションがニューヨークで発表。「エキセントリックなグラマラス」をキーワードに、チーフクリエイティブオフィサーのジョナサン・サンダースらしいカラーブロッキングや素材ミックスが象徴的なコレクションが披露された。
大胆な色柄・素材のミックスが目を引く今回のコレクション。しかし無計画に混交したスタイリングにありがちな猥雑さは感じない。イエローやチェストナッツ、セルリアンブルー、ディープバイオレットといった相反するカラーをベースカラーとなるブラックとキャメルに落とし込んだことで、カラーパレットが調和しているためだろうか。
ウエストマークや体にぴったりと沿うスカートといったタイトなラインとゆったりと広がる抜け感を持った部分を組み合わせ、女性らしいフォルムが強調されている。また、大胆なボリュームの丸みのあるフェイクファーコートやオーバーサイズのアイテムを採用することでシルエットのコントラストが強調され、よりシェープラインが艶やかなものとなっている。
デコラティブなアクセサリーにも注目。白黒レザーを組み合わせたポインテッドトゥのチェルシーブーツ、長めのフリンジやラウンドモチーフの装飾に異素材を組み合わせたウエストバックなど、コレクション全体に共通する二分性は小物にも健在だ。
ダイナミックかつチャレンジングな組み合わせをエレガントにまとめ上げた今回のコレクション。うっとりするような鮮やかなカラー遣いを楽しんで。