ソニア リキエル(Sonia Rykiel)は、パリ・ファッション・ウィークで2017-18年秋冬ウィメンズコレクションを発表した。
今シーズンは、アーティストのニキ・ド・サンファルに想いを馳せた。アート活動を通して女性の人権を唱えるニキを花のモチーフで象徴化させた。ソニア リキエルのアイコンであるリップモチーフと重ね合わせたプリントパンツやシャツは、ポップな仕上がり。また、ランウェイに飾られたニキによるハート型オブジェと連動させ、プリーツ加工でくちゃくちゃとさせたドレスも存在する。
彼女の制作活動をイメージしたドレスも登場。キャンバス風の白地素材に、色を入れ絵を描くように、装飾を施したドレス。曲線的にランダムに配されたローエッジのフリルは、女性の官能性を表したもので、女性のパワーを詩的に表現したのだろうか、アクセントにはミリタリー調の金ボタンが用いられている。シルエットはフルレングスのロングスタイルで、立ち襟でその長さを強調させた。
また、ソニア リキエルのコードとなったツイードは、ニキの作品からインスピレーションを得てサイケデリックなカラーで表現。赤、白、黄の鮮やかな色彩が交わったツイードは、ドレスとなり、ジャケットとなり形を変えて登場する。さらに、テキスタイルの枠を超えて、アグレッシブにファッションに携わるピースも。ツイードを砕いて編み糸にして、ニットやドレスの刺繍糸として採用し、あえて糸を垂らしてたままの花のモチーフを描いたニットやドレスもラインナップした。
装いは全て纏う者=女性を意識して制作されている。身体を包み込み安心感を与える毛布のようなビッグサイズコート、ゴムウエストで活動しやすいジョガーパンツ。パッチワークしてデザイン性を加えたミリタリージャケットやデニムジャケットも提案されている。