ソマルタ(SOMARTA)の2017-18年秋冬コレクションが発表された。
今季のコレクションテーマは、インド神話に登場する不老不死の甘露“アムリタ(AMRTA)”だ。ブランド名である“ソマルタ”も、“アムリタ”と、アムリタの別名であり、月や月神を意味する“ソーマ”とを掛け合わせた言葉。ブランドの原点に立ち戻り、ソマルタを象徴する月や星を繊細に散りばめたコレクションが提示された。
今シーズンは、なんといってもテキスタイルの魔法のような魅力から目が離せない。夜空を飛び交う星々をピンク色で表現した立体感のあるファブリックは、ノーカラーコートや、ジャケット、厚手のトップスに仕立てられた。ブラックの異素材を組み合わせることで、スターモチーフのガーリーな模様を引き締め、大人の女性に似合うスタイルへと導く。
夜空から落ちたアムリタの雫は、テキスタイルの上に花を咲かせる。雫や花モチーフの隠れた模様が、刺繍レースの透け感あるトップスや、フレアシルエットのワンピースの裾を飾る。花の存在は、より明確なデザインでも表現。夜のように暗いベースカラーの上に、月明かりに照らされたように輝く大きな花を描いたテキスタイルは幻想的な美しさだ。
服のシルエットは、女性を美しく見せるエレガントなものに統一されている。ジャケットやコートは洗練された印象のノーカラーで、トリムの装飾がよく映える。ワンピースやスカートも、膝より下の丈で、ゆったりとしたフレアパターンが基本。印象的なオリジナルテキスタイルが最も美しく見える形へと収斂していったようだ。