JW アンダーソン(JW Anderson)の2018年春夏メンズコレクションが、イタリアのピッティウォモにて発表された。
今季のワードローブはハートにあふれている。赤や緑、シルバーのハートをストライプの上にプリントした柄が、シャツや羽織、パンツ、ライダースジャケットといったアイテムとなってコレクションの至る所に現れた。また、スウェットトップスに配された四角い装飾や、セーターの模様、デニムシャツのデコレーションには、ハートがパッチワーク風にデザインされた柄で登場した。
ハートが躍るハッピーなムードは、海沿いのリゾート地でのバカンスを彷彿とさせる、カジュアルでリラックスしたムードへとつながる。マリン風ボーダーのトップス、膝丈のバミューダパンツ、ビーチサンダル風のシューズ、フリンジ付きの大きなサックといったアイテムがその例だ。
また、セーターを首から垂らしたり、デニムジャケットやライダースを肩から掛けたりと、それぞれが思い思いのスタイリングを楽しんでいる様子にも、休暇ならではの解き放たれた感覚を感じることができる。
また、先シーズンの2017年秋冬コレクションに引き続き、様々な要素をコラージュのようにドッキングさせる手法は健在だ。ブランドの名前をプリントした別布をデニムパンツの上にランダムにコラージュしたり、ハート柄をボーダーとドッキングしたり、コートやデニムジャケットにハート柄の布を貼り付けたり…。意外性を呼ぶこの手法は、コレクションに前衛的な雰囲気ももたらしていた。