ジョルジオ アルマーニ(Giorgio Armani)が、2018年春夏コレクションをミラノファッションウィーク最終日の2017年6月19日(月)に発表した。
歩けば揺れ動く素材が印象的な今シーズン。ジャケットはヒラヒラと裾が遊ぶくらい軽く、ボトムスはテーパードのイージーパンツやシルクのスラックスでゆったりとしたムード。その繊細な動きを計算したフォルム、それに加えてテキスタイルがもつ個性が、柔らかなエレガンスを纏わせる。
序盤はグレイッシュなカラーに彩られ、クリーンでナチュラルなスタイル。最初から一貫して、素材はリネンやシアサッカーなどのライトなもので構成している。中盤になるとパープルやグリーンの差し色が効き出すが、リラクシングな雰囲気は変わらず。ハットやキャンバストートなどの小物も相まって、さらにリゾート気分を掻き立てる。
もちろんアーバンテイストなフォーマルも提案している。洗練された幾何学模様は複雑な連なりで、シャープなスーツに。それでもやはり、インナーを省いたり、足元にエスパドリーユのようなスリッポンやチャッカブーツを合わせたり、絶妙な抜け感はマスト。
ナイトシーンに合う濃紺のスーツが連なって、ショーは終盤を迎える。タイをきちんと閉めた、トラッドながらもモダンに再解釈されたスーツは、男の色気を解き放つ最高の武器だ。そしてフィナーレに純白のスーツを提案したこの軽やかなショーは、爽快感や清涼感という余韻を残して幕を閉じた。