メゾン キツネ(MAISON KITSUNÉ)の2018年春夏メンズコレクションは、空想の街「ロマンス」が舞台となった。豊かな自然に囲まれ、人々がのんびりとした生活を送るこの街では、愛と恍惚のシンボル「ラブバード」も姿を現す。
街ゆく男性は、サーフカルチャーや自由気ままなスタイルでファッションを楽しんでいる。コットンリネンのバミューダパンツは軽やかなセットアップで、イエローのウィンドウブレーカーは、腰に巻き付けてホワイトデニムでコーディネートする。ベージュのコットンコートは、波を連想させる優しいグラデーションのセーターとマッチさせ、夏のムードを高揚させる。
ロマンスが溢れるこの街にはハワイアンな花柄や、遊び心溢れるマルチカラーのストライプがよく似合う。ジェットスキーはネイビーカラーの海で躍動的にあしらわれている。そして、ライトなショートスリーブシャツやニットの上では「ラブバード」がささやき、優しい歌声でエレガントな男性が好むトロピカルに応えている。
幻想的な夕日の色は、スウェットトップスとパンツのバックポケットに配した。軽快に表現されたトラウザーのチェック柄、トーン・オン・トーンのジャカードスーツは、コレクション全体の柔らかな印象にポエティックなアクセントを加味している。
日中、照り付ける太陽の光によって色褪せたようなカラーはまるで着慣れた1着を表している。自然に馴染むカラーリングを投影した、エフォートレスなヘンリーネックのカットソーも、ミニマルなワークコートも、この街では優美に感じられる。