2002年、Gildas Loaëc(ジルダ・ロアエック)と黒木理也(クロキ・マサヤ)がパリにてキツネ(KITSUNÉ)をスタート。後にメゾン キツネ(MAISON KITSUNÉ)に改名。
キツネ(KITSUNÉ)はフランスを拠点に音楽レーベル、ファッションブランド、カフェなど、様々なカルチャーが合わさったライフスタイルブランド。
ブランド創業当初は「KITSUNÉ」として展開していたが2011年秋冬シーズンよりブランド表記を「メゾン キツネ(MAISON KITSUNÉ)」に一新した。eにはアキュート・アクセントを付した文字「é」が使用されている。2021年現在では、「メゾン キツネ(Maison Kitsuné)」表記を使用。
ファッションブランドのメゾン キツネに加え、音楽レーベルが「キツネ ミュージック(KITSUNÉ MUSIQUE)」、そしてカフェ業態が「カフェ キツネ(CAFÉ KITSUNÉ)」として運営している。フィロソフィーは、アール・ドゥ・ヴィーヴル(生活美学)。
ファッションのテーマは「タイムレス」。メンズ、レディースともに展開している。高品質なイタリア、日本、フランスなどの素材をアイテムにより適材適所に選び、コレクションに落としていく。スタイルの質と純粋なラインとディテールへの徹底したこだわりを持ち、デザインは、ユニークな見解を取り入れつつ、シンプル、実用的でごく自然に日常に馴染むもの。
NBA、シュウ ウエムラ、ジェイエムウエストン、エドワードグリーン、マッキントッシュ、リーボック、近年ではアダーエラーやコレットなど多くのブランドとコラボレーションを行っている。
創業者は元フランスのハウスシーンのトップアーティスト「ダフト・パンク(Daft Punk)」のマネージャー出身のジルダ・ロアエック(Gildas Loaëc)と、12歳で日本からフランスに渡り、建築の資格を取得。パリの生活や文化に触れて育ったマサヤ(黒木理也)の二人。
2000年にジルダとマサヤが仕事で日本に訪れた際、音楽とファッションが融合したユニークなブランドを作ろうと意気投合し、2002年インベスターのいないインデペンデントなプロジェクトとしてキツネ(KITSUNÉ)をスタート。ロンドン、パリをベースにクラブイベントを中心に活動。音楽レーベルの第一弾コンピレーションアルバムとして発売された“KITSUNÉ LOVE”には、ダフトパンクをはじめ、トッド・エドワーズ 、ファンタスティック・プラスチック・マシーンなどの有名アーティストも参加した。
2005年に初めてのコレクションをパリで発表。また2008年3月には活動本拠地であるパリのパレロワイヤルに初の直営となる路面店をオープン。 2011年秋冬シーズンより、ファッションブランドと音楽レーベルの活動を分け、ブランド名も「メゾン キツネ」と一新し2012年にはNYに初の直営店をオープン、アメリカでの展開を本格的に始める。
2013年 東京・表参道に国内初となるメゾン キツネの直営店と世界初となるカフェ キツネを同時オープン。
2015年、キツネ ミュージックより、音楽とアートを手軽に楽しめるサービス「ホットストリーム(HOTSTREAM)」をローンチ。同レーベルの最新音源に新進気鋭のグラフィックアーティストが制作するアートワークをのせてYoutubeなどを含むマルチプラットホームで配信した。
2018年11月、新ライン「アシッド メゾン キツネ(ACIDE Maison Kitsuné)」が誕生。ロゴには、ブランドの象徴的な“キツネ”を色鮮やかなアシッドカラーで色付けされたイラスト調にアレンジしたものを使用。ロゴのデザインは、アメリカやオーストラリアのヴォーグにてアートディレクターを務めた経歴を持つ、クリスティーナ・ジンペル(Christina Zimpel)が手掛けた。
2018年、セリーヌで活躍していた韓国出身のユニ・アン(Yuni Ahn)が新たにクリエイティブディレクターに就任。ジルダ、マサヤとともに、2019年秋冬コレクションからクリエーションに加わる。同コレクションより、パリ・ファッションウィークにプレゼンテーション形式で参加。
2020年、ユニ・アンがクリエイティブディレクターを退任。
2022年春夏シーズンより、マーカス・クレイトンがクリエイティブディレクターに就任。マーカス・クレイトンは、セントラル・セント・マーチンズを卒業後、ジャンポール・ゴルチエ、クリスチャン・ラクロワ、ルイ・ヴィトン、ジバンシィ、バルマン、ヴェルサーチェ、アレキサンダー ワンなどを経た人物。