2014年、デムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)が弟のグラム(Guram)とともに「ヴェトモン」を設立。
ヴェトモン(Vetements)はフランスのファッションブランド。メンズ・ウィメンズともに展開。
ストリートをベースに、シニカルでパロディの要素をはじめユーモア溢れるデザインで注目を集めた「ヴェトモン」。
毎シーズンのコレクションにはテーマを定めておらず、むしろ着用する感覚や背景といったリアルタイムな感覚を吸い上げた製作をベースとしている。世界から集めた質の高い素材を使用し、オーバーサイズのフォルムや長くルーズなスリーブ、大胆なグラフィックなどを特徴とするストリート色の強いウェアを展開。
また、ドクターマーチン(Dr.Martens)やリーボック(Reebok)といったブランド、運輸会社のDHLなどと、幅広いコラボレーションを行っていることでも知られる。
創業者はデムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)と弟のグラム・ヴァザリア(Guram Gvasalia)。
デムナ・ヴァザリアは、グルジア出身のデザイナー。2006年にアントワープ王立芸術アカデミーのファッション科で修士号を取得。
デムナ・ヴァザリアは、2007年に「ステレオタイプス(STEREOTYPES)」東京コレクションでコレクションを発表。2009年よりメゾン マルジェラ(現メゾン マルタン マルジェラ)のウィメンズコレクションのデザインを担当。2013年からルイ・ヴィトンでウィメンズのシニア・デザイナーを務めた。
2014年、デムナ・ヴァザリアとグラム・ヴァザリアが「ヴェトモン」設立。デムナがデザイン、グラムはCEOとして経営面を統括した。同年、ギャラリーで初のコレクションを発表する。
2015年、デムナ・ヴァザリアがバレンシアガのアーティスティックディレクターに就任。
2017年、ヘッドクォーターとデザインオフィスをパリからチューリッヒへと移設。
2019年9月、デムナ・ヴァザリアがヴェトモンを退任することを発表。以降、グラム・ヴァザリアがブランドを指揮。そのほか、メゾン マルジェラ(Maison Margiela)やルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)、バレンシアガ(BALENCIAGA)、セリーヌ(CELINE)などのブランドでの経験を持つ、ブランド創設者の友人らが手掛けているという。
2020年秋冬、デムナ・ヴァザリア退任後初のコレクションを発表。2022年春夏のパリ・メンズファッションウィークにて、ヴェトモンの新ブランド発足を発表。