2012年2月29日、ダミール ドマ(DAMIR DOMA)がパリファッションウィークで2012-13年秋冬ウィメンズコレクションを発表した。イメージしたのは、オリエンタル文化から、クロスが象徴するキリスト文化まで広敬愛する、神聖な精神を持つ モダンな女性像。
アンバーやダークキャメル、パープル、カッパーのダークなニュアンスに、白の明るさが映える。ロマンティックで燃えるようなオレンジもアクセントとなった。 マニッシュなコートやパンツ、構築的なジャケットなど、メンズのテーラリングをベースに、繊細な素材を使って仕上げられている。ウールツイード、ジャカード、レースに、シルクサテンやクレープの流れるような美しさが印象に残る。
首元を彩るプリーツフリルの白襟や、やわらかなブラウスを覆う甲冑のようなベスト、レザーのテープを使ったステッチ、そして大理石のクロスなど、中世を思わせるデザインが、コレクションに気高さを与えている。足元はポインテッドトゥのスリッポンやブーツ。スエードやゴールドのオーストリッチを使い、ローヒールだがエレガントな雰囲気。抑制されてこそ浮き上がってくる、女性の気高く強い内面性やセクシャリティが、ほのかに香るようなコレクションだ。