sergio rossi(セルジオ・ロッシ)の2012年秋冬コレクションがイタリア・ミラノで発表された。クリエイティブ・ディレクター、フランチェスコ・ルッソはここ数シーズンに渡り、'skin to skin'をテーマにシューズにとどまらずボディアクセサリーも発表してきた。今季は、レザーやメタル リンク、ホーンなど多様な素材を組み合わせ、精巧に作り上げられたコルセットや胸当て、ネックレスなどが登場。パワフルでプリミティブな趣を感じさせながらも、どこかフューチャリスティックなお守りのようなアクセサリーだ。
シューズには、巧妙なテクニックやアイロンフックによって編み込まれたナッパレザーのように、テクニックと素材が融合され、クリエイティブな才能と職人技が光るグラマラスなミニマリズムとプリミティブなムードが同時に演出されている。パイソン、リザード、オーストリッチ、スエード、ナッパレザーなど高級素材がつくりだす美しい黒の陰影は煌めきの世界を表現している。
さらに、映画"I Am Love"のルカ・グアダニーノ監督が、今シーズンのコレクションエッセンスを集めたショートフィルムを制作。フランチェスコが考える女性は光や暗闇の中で本心を誇張したり遊び心を見せたりと魅惑的で神秘的な存在。このショートフィルムはその女性像を表すかのように、レザーのコルセットをまとい、タイトなスキン、サイハイブーツ、ゴールドのチェーンを身に着けたディアナ・ドンドーが見る人を官能的な世界へと引き込んでゆく。彼女が座る王座"Mixo"は家具デザイナーのミシェル・ヘイラードが特別に制作したもの。静かにイメージが動き始めると、最新コレクションの"Skin to Skin"がセンターステージに登場する。