ジュリアン デイヴィッド(Julien David)の2018年秋冬コレクションが2018年1月17日(水)に発表された。
白い空間にレトロな家具が置かれた会場。書斎、リビング、ダイニング、そしてトレーニングルーム。今季は極めて日常的なメンズのワードローブを犬たちが着こなすという、シュールなプレゼンテーションで発表を行った。
彼らが着る服は、まるで何年も身につけたかのように熟れていて味がある。リネンとウールジャカードをドッキングしたシャツは絶妙なシワ感で趣きを感じさせ、ダブルフェイスのツイルコートはいくつもの色が混ざり合う立体的で、温かみある風合いだ。
一方で、対称的ともいえるスポーツシーンを想わせるラインナップも登場する。オーバーサイズのリップストップ素材を用いたアノラックや、ナイロンパーカーとハーフパンツの組み合わせ、トラックスーツなど軽快な装いは、現代的なワードローブを明確にするコレクションの重要な要因ではないだろうか。
全体を通して感じられる、どこか古めかしい男っぽさは、レザー風ナイロンボンバージャケットやウォータープルーフナイロンのMA-1によって引き出される。デニム素材はキーのひとつで、ライトオンスのスキニーや、オーソドックスなオーバーオールとの組み合わせも提案。ワークウェアから読み取れる男性の側面が、何気ない日常に潜み、当たり前のように存在している。