サチオ カワサキ(SACHIO KAWASAKI)の2012-13秋冬コレクションは、“INNER-GEOMETRY “をテーマに掲げ、シックで遊び心のある仕上がりとなった。コレクションのインスピレーション源は、幾何学的な英国王室の内装建築やインテリア。歴史感溢れる部屋の壁紙や革張りの椅子、分厚いカーテン、ベッドリネンなどにアレンジを加えて、現代的な服に落とし込んだ。
伝統的な英国王室を再現するに当たって、素材にもこだわった。秋冬を意識したカラーに染められたシープレザーの表面は、直接肌に触れてもソフトで心地よいように、シルキータッチのスエード仕上げ。ウールは起毛加工を施して艶を出し、高級感と防寒性を両立させた。カシミアは、特殊加工によってまるでファーのような最高の手触りが実現されている。
重厚的な部屋の古いカーテンを思わせる幾何学柄のミニボトムに、良く使い込んで味が出たソファのようなレザーが美しいカクテルドレス。レトロ感のある色柄や、全体的にハリと重みのある立体的なシルエットがコレクションの世界観をより深めている。また、随所に散りばめられた格子柄とオリジナルレースがコレクションに統一感を生み出した。クラッシックとモダンの融合が楽しめる、都会的な大人の女性に向けられたコレクションだ。