アー・ペー・セー(A.P.C.)がランウェイショー形式で2018年秋冬コレクションを発表。30周年を記念して行われた2017-18年秋冬ウィメンズコレクション以来のランウェイショーとなる今季は、メンズ・ウィメンズを同時に展開。
ブランド創立から30年が過ぎ、デザイナーのジャン・トゥイトゥは“自分たちが変わっていくべきタイミングではないのだろうか”と、これまでの道のりを振り返るとともにブランドの方向性を語ったという。それを起点にし企画されたランウェイショーは、パリ左岸に位置するアー・ペー・セー本社で実施。オフィス中央に設けられた吹き抜けの開放感を活かし、明るくアットーホームなショーが行われた。
キーワードはエレガント。ベーシックウェアを得意とするアー・ペー・セーが提案する、女性のエレガンスはいやらしさのないクリーンな仕上がりである。
ショーにはパンツルックは1つとして出ていない。フレッシュな印象のミニスカートと優雅なロングスカートの2択だ。ミニ丈のボトムスには、ピエール・マリーとともに仕上げたというジャカードニットを組み合わせた。左胸から右胸にジグザグとラインを走らせ作り出した幾何学模様がベストを彩る。足元はポインテッドトゥのローファー、インナーにはブラウスをコーディネートして、知的で上品な印象を作り出している。
流れるようなロングシルエットのドレスには、小さなモチーフを隙間なく配してオリジナルのフラワーパターンやペイズリー柄をのせた。また、同じくロング丈のトレンチコートは、サイドにスリットを配してドレス同様に風にたなびく美しい動きをもたらしている。バッグはブランドのロゴ入り。クラシックなチェック柄に「A.P.C.」のホワイトロゴがよく似合う。