夏を感じられるものといえば、やっぱりハッピーなハイビスカスやパームなどのボタニカルプリント。2018年は各ブランドから、夏を盛り上げる色鮮やかなプリントがメンズ・ウィメンズともに揃った。
トロピカルな柄がランウェイを彩った2018年春夏のメンズコレクション。島国への旅をテーマにしたルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)を筆頭に、パリコレクションのランウェイがリゾートムードに染まった。特に今回は、多くのブランドが提案したシャツをピックアップ。
世界各国の島への旅を描いたルイ・ヴィトンからは、リゾートムード満点のアイテムが盛りだくさんだ。特にピックアップしたいハワイアンシャツは、オーガンジーを重ねたリラクシングな1枚で、まるで草花が3Dのようなデザインだ。クラシックなスラックスとも、カジュアルなハーフパンツとも呼応する。
バレンシアガ(BALENCIAGA)は「お父さんの休日」をテーマにランウェイを披露した。その何気ない日常で、パパの着るアロハシャツはどこかレトロなハワイアンだ。絶妙なくたりのある素材感、ドロップするショルダーと肘まである長い袖など、新しいのにどこか懐かしさのある風貌は唯一無二。
Y-3(ワイスリー)も、今季はハワイアンミックス。スポーティーとモードを融合するブランドが、ヤシの木の葉を描いて新たにリゾートの風を吹かせた。ヤシの木が躍動的に描かれたシックなミッドナイトブルーのシャツと、スニーカー、サルエルパンツ、バックパックなどとの合わせ方は、Y-3ならではのスタイリング。
2018年春夏シーズンのメンズコレクションでも、最も色鮮やかな提案をしたであろうポール・スミス(Paul Smith)。ポップな日本語のモチーフも話題を呼んだが、パッと目を引く色使いも魅力だ。派手なハワイアンモチーフは、同系色で合わせてもいいし、反対色で思い切り楽しんでみるのもあり。
ウィメンズでは、全身で夏気分を堪能できるようなリラクシングなアイテムが続々と登場した。それ単体だと、リゾート感が出すぎてしまうアイテムも、合わせ方次第で都会的かつエレガントな装いにも転換可能だ。
ケンゾー(KENZO)では、ケンゾー 高田賢三のアーカイブを再現したコレクション「メメント2」が発表された。そこで提案するのは、パンチの効いたアロハシャツ。開襟シャツ独特のリラクシングなムードはそのまま、草花とともにトラを描いたプリントを採用して力強い一枚に仕立てた。派手な1枚は、異素材との組み合わせで思い切り個性的に着こなしてもいいだろうし、あるいはスカートで甘さをプラスしてもいいだろう。
抽象的なボタニカル柄は夏らしくエレガントに着こなしたいというときに活躍してくれる。ピックアップしたいのは、マイケル・コース(MICHAEL KORS)のスタイリング。リゾート感満点のワイドパンツに白シャツは、ほどよい清涼感もミックスできる組み合わせだ。
フラワーモチーフは2018年春夏、おさえておきたいところ。トリー バーチ(TORY BURCH)からは、砂浜にも栄えるようなフラワーモチーフのワンピースが登場した。思い切りリゾートではなくて、ほんのりリゾートを楽しむアイテム。ワンシーズンだけでなく、今後も重宝できる1枚になってくれそうだ。