イギリス現代建築家の巨匠として1980年代から活躍しているロン・アラッド(Ron Arad)。飛行機製造の技術を応用して加工されたスーパーフォーム・アルミニウム素材の椅子「トム・バック」などの代表作を生み出したロン・アラッドは、現代のデザイン界で最も重要な人物の1人。
そのロン・アラッドが2012年4月、国内開催のアイウェア展「BLOW」において、自身がデザイナーを務めるアイウェアブランド「pq eyewear designed by Ron Arad」を発表した。デビューコレクションは「A-FRAME」と「CORBS」の2種類のラインから成る。
「A-FRAME」はその名の通り、A型のブリッジが特徴。世界中の人の頭や鼻の形の違いを吸収するために、A型ブリッジを上下させることで、レンズやパッドの位置を3段階で調節できるようになっている。フロント素材はチタン、テンプルはバネ性のあるワイヤー素材になっていて、強度・軽さ・掛け心地に配慮。
一方の「CORBS」は、動物の背骨からインスパイアされたヒンジのないセル・フレームモデル。「CORBS」はラウンド型のリムをしているが、同じく丸型のアイウェアを掛けていた著名な建築家のル・コルビュジエへのオマージュとして命名された。
テンプルの内側にはいくつものスリットが入っていて、動物の背骨のようなフォルム。これは複雑な設計で、通常のアイウェアの何倍もの工程が必要となる。中には複雑すぎて製作できず、世界でも唯一福井の技術力のあるファクトリーが引き受けたことで製造することが可能になったという。そしてこのスリットとフォルムが、抜群のフィット感をもたらす。
これまでのアイウェアでは見たことのない斬新なデザインを作り上げた「pq eyewear designed by Ron Arad」。日本国内では6月中旬から販売が予定されている。
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ブリッジ
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