モスキーノ(MOSCHINO)の2019-20年秋冬コレクションが、2019年2月21日(木)、イタリア・ミラノで発表された。
アップテンポなミュージックと共に、会場中心に設置された真っ黒な幕があがると、ジェレミー・スコット手掛けるモスキーノならではの“劇場型ファッションショー”がスタート。
幕の下から現れたのは、いくつかの回転式ステージ。そこには例えば、巨大なスロットが設置されたカジノのような世界と、スポーツカー、ラグジュアリーなベッド、洗濯機や冷蔵庫といったちょっぴり高価な家電、トレーニングマシン...などが競売にかけられているかのような世界が存在し、くるくると回って交互にやってくる。
ランウェイはこのステージを囲むように配置。そこにまず足を踏み入れたのは、紙幣をモチーフにしたライダースワンピだ。続いてスロットマシンを描いたワンショルダードレス、ドルマークを散りばめたキルティングパンツなどが姿を現す。
次に目をひいたのは缶ジュースや洗濯用洗剤など誰もが毎日目にする日用品をモチーフにしたピース。毎シーズン、ユニークなデザインで楽しませてくれるバッグにおいてそれは顕著で、歯磨き粉のチューブ型クラッチや、ドライヤー型チェーンバッグなどが続々と登場した。さらに、ミックスベジタブルやハンバーグ、トーストなどを詰め込んだランチボックス型ジャンボサイズコートが現れるサプライズも!
また、ゴールド×ブラックのゴージャスなイブニングドレスを筆頭に、宝石のようなモチーフを飾り付けたセクシーなミニドレスなど、ラグジュアリーなドレスを纏ったモデルたちもキャットウォークを軽快に進んでいく。
日用品を模ったバッグ、スロットやお金をモチーフにしたワンピース、ゴージャスなロングドレス…これらの要素が交互にランウェイを彩る。そして中央のステージには、スロットマシンと、ちょっと贅沢な家具や家電がくるくると回る。何気なく続いていく日常…でも明日にはカジノで一攫千金!ラグジュアリーな生活が待っているかも?と夢を見させてくれるかのようなファッションショーであった。