アンダーカバー(UNDERCOVER)の2019年秋冬ウィメンズコレクションが発表された。
シーズンテーマは「SUSPIRIUM」。シンプルで洗練されたスタイルをベースとしつつも、ルカ・グァダニーノ監督が伝説のホラーをリメイクした映画『サスペリア』の不穏な空気を取り入れ、妖しくもエレガントなムードを構築した。
一際目を惹くのは、映画の1シーンをそのまま落とし込んだアイテム群。スポーティーなジャケットや、エレガントなドレス、カジュアルなフーディーなど、あらゆるテイストのアイテムの上に印象的なシーンがプリントされ、存在感を放っている。
ボリューミーなダウンジャケットにあしらった千鳥格子のようなパターンは、映画のタイトルロゴから引用した「S」マークを組み合わせたもの。この「S」マークはワンポイントのビーズ刺繍として、アウターの胸元やニットウェアの裾にも、アクセントを添えている。
1つのアイテムの中で異素材をミックスするというアプローチも今季の特徴。ダブルジャケットやロングコートはボディをウールで、アームをニットで仕立てている。
シルクチュールやオーストリッチフェザーを使った、スーパーロングなストールたちも目を惹く。ストールはヘッドアクセサリーのように頭を覆っていたり、アウターの裾からスカートのように覗いていたりと、斬新なスタイリングで登場する。また、ウエストにリボン結びしたベルトや、取り外しできるボリューミーなアームパーツ、つけ襟なども、コーディネートの楽しさを教えてくれる。