ザ・ボウスノッブ(The BeauSnob)の2013年春夏コレクション。テーマは「FOCUS ON 'THE STAR'」。ロンドンが「スウィンギング・ロンドン」と呼ばれ注目をあびた60年代、才能のある者なら誰でも"STAR"になれた。そんな当時の伝説的なフォトグラファー、デビッド・ベイリー(David Bailey)にフォーカスした。また、今シーズンからはレディスラインも新たに加わった。
ジャケットやベスト、ボウタイなどメンズ、レディス共に品を持ったスタイルが中心。レディスはややマニッシュな印象が強いところにも注目だ。グレンチェックやミニスカートなど、いかにもロンドンらしいアイテムが目立つ。その中でカメラのイラストをプリントしたシャツやネガを連想させる総柄のプリント、ライトを転写したかのようなレディスのセットアップなどが遊び心を含みながら写真という世界観を描いている。
カラーは、グレーやベージュ、ネイビーをベースに、深みのあるイエローやグリーンなどを加え、シックにまとめた。
有名人を『撮る』側だったはずが、いつしか自身が注目を集めるようになっていたデビッド・ベイリーこそ当時のロンドンを象徴する人間だ。コレクションでは"STAR"の写真を撮り続ける姿と、"STAR"としてパパラッチされる姿、その2面性が60年代の英国ファッションにのせて表現されている。