トリー バーチ(TORY BURCH)の2020年春夏コレクションが発表された。
今シーズン、インスピレーション源になったのは、トリー・バーチにとって若かりし頃から憧れの存在であったイギリス元王妃ダイアナ・スペンサー。ファッションアイコンとしても人気を集めていたダイアナだが、トリー・バーチは彼女の大胆不敵で知性に富み、人間味に溢れた部分に惹かれていたという。
ダイアナにオマージュを捧げた今季、まず目に飛び込んでくるのは、洋服の上で咲き乱れる鮮やかな花々だ。イングリッシュガーデンをイメージしたフラワーモチーフを、軽やかなドレスやブラウスに、ふんだんに散りばめている。
ホワイトのドレスはフラワー刺繍を施した真っ白なハンカチーフをパッチワークしたかのようなデザイン。上品な光沢を纏ったブラックのキャミソールドレスには、レッドやブルーなどビビッドカラーのフラワーブーケをあしらった。
80年代の活気あるムードを反映させたエネルギッシュな差し色も魅力的。メロンやラベンダー、レモンなどのパステルカラーや、ホワイト、ネイビー、ブラックといったベーシックカラーに、ブライトイエローのボウタイブラウスや、ノスタルジックな雰囲気をまとったビビッドカラーのジオメトリックプリントドレスがアクセントを加える。
コレクションに楽し気な雰囲気をプラスするのが、PVCカバーを被せたハンドバッグや花柄のクラッチバッグ、大きめのリボンをあしらったパンプス、ドット柄シューズなど。遊び心溢れる小物類が、プレイフルなムードを演出してくれる。