こうしたこだわりの詰まったジョン スメドレーに魅了されたのは、本国・英国ロイヤルファミリーだけではない。実は1900年代初めには、すでに大正天皇がジョン スメドレーに袖を通している。ズボン下や着物の下に着るために特別に作られた前開きのニットとニットレギンスを大正天皇のために製造した。
前開きのニットは7分袖で和服にも合わせやすいデザイン。内側にはシルクのライニングが施されている。
また、メンズアンダーウェア・ニットレギンスには、希少性の高いビキューナを使用。当時、究極にラグジュアリーな繊維であったビキューナ製の製品は、ジョン スメドレーのアーカイブでもこのガーメントだけという貴重なもの。ここから、英国ロイヤルファミリー同様に、当時大正天皇がジョン スメドレーにとって特別な顧客だった可能性が読み取れる。
このジョン スメドレーと日本の100年にも及ぶ長い歴史を英国ロイヤルファミリーも知っている。2019年10月には、プリンセス・ロイヤル・アン王女が英国から来日し、大正天皇のために作れらたニットウェアを実際に見学。
同時に、2018年より日本でスタートした布はくのシリーズ「ジョン スメドレー クロージング」も手に取り、日本の技術力、デザイン性に触れたという。この「ジョン スメドレー クロージングは、ニットと相性を考えたアウターやボトムスなどを展開している。
【問い合わせ先】
ジョン スメドレー銀座店
TEL:03-3571-0128