エンダースキーマ(Hender Scheme)は、“ニュークラフト”をテーマにした2020年春夏コレクションを、2019年11月30日(土)より恵比寿・合羽橋の直営店「スキマ」と全国取り扱い店舗にて発売スタート。
“モノができる過程”をデザインするエンダースキーマの「オマージュライン」のシューズは、一緒に時を過ごせば過ごすほど味わいを増していく、直物タンニン鞣しのレザーを用いた1足だ。今回は、原点に立ち返り、ごくシンプルなスニーカーを製作した。
アッパー部分に用いたのはカウレザー1種のみ。ライニングには、優しい足当たりを実現するため、ピッグレザーを採用している。
「メイズ(maze)」は、高いクッション性をもつヴィブラム(vibram)社のカップソールとワンタッチで着脱できるフィドロック(fidlock)を使用した高機能なレザーシューズ。
ボリューミーなソールに負けぬようにと、アッパーはパーツごとにテクスチャーを変えて存在感を出した。アッパー外部を取り囲むスエード、ベースとなるスムース、そしてつま先とフリンジ部分に用いられたシボ。各テクスチャーで、表情豊かに経年変化していくのも楽しい。
モカラインをグログランテープでかがることで立体感を出した「スラック(slack)」。全体的に硬い芯は入れず、まるでルームシューズのようにふんわり柔らかな靴に仕上げている。
ウィングチップシューズの上からドローコードを纏った「コード チップ(code tip)」は、クラシックとモダンのバランスが絶妙。フルブローグのウィングチップラインを極力変えぬまま、親子穴の親穴にハトメを打ってゴムコードを通している。
「オーヴァル(oval)」は、高いクッション性と軽やかな足運びを叶えるヴィブラム社のソールを使用したスニーカーミュール。そのソールの機能が生きるように、甲部分を少し落としてしっかり足を包み込むような設計にした。スニーカーのように軽快でありながらも、アッパーのレザーが上品さも醸す1足。
ごくミニマルなフォルムが魅力の「スクエア バレエ シューズ(square ballet shoes)」は、カラフルな5色で登場する。素材にはゴートレザーを使用しているので、柔らかく軽いが強度は高い。ゴムを仕込んだ履き口がしっかりと足をホールドしてくれる。
「ダンプル(dumple)」は、靴の制作過程におけるアッパーを木型に合わせる作業、“つり込み”がつくるドレープからインスピレーションを得たデザイン。ラムレザーのほどよい柔らかさが足の甲の上で優しいギャザーを創り出す。まるでバレエシューズのような柔らかな履き心地を叶えた。